バイオフレアとテントサウナ

サウナー専用設計のバイオフレアの販売を開始しました。
なぜこの商品に着目したのか、詳しく書いてみたいと思います。

テントサウナを始めた頃はいかに安くて良質の薪を手に入れるかを考えていました。自宅のベランダにDIYで薪ラックを作り、60kg程度の薪をストックしました。薪は含水率が高い程燃えが悪くなるため、しっかりと乾燥させた薪を入手するためには、薪ストーブの販売店とか、薪屋さんに買いにいくのが一番良いのですが、地域ごとにお店はあるものの、家庭用薪ストーブの顧客や毎年購入される方向けに製造されていることが多く、ふらっと行っても買えないことも多いです。

千葉県某所でテントサウナ4台のイベントをやった時、薪の購入先に苦慮しました。100kgぐらいの薪を買える店を探して、何とか入手したものの、ハイエースが薪で埋まる事態に。イベントは無事に終わったものの、今度は余った薪をどうするかという問題に悩まされました。薪の消費量がはっきりせずなかなか使い切ることが難しい、一方、どこでもいつでも簡単に手に入る物ではないので薪切れは避けたい、そうなると多めに準備しがちで、余った薪をまた持ち帰る…この悪循環に陥ります。薪の運搬にストレスを感じていた中で出会ったのがバイオフレアでした。

バイオコークスは香りという観点でもテントサウナと親和性が高いと思ったのもこの商品を取り扱おうと思ったきっかけの一つです。光合成をするもののカスであれば何でも燃料にできるバイオコークスは、原料の燃えた香りが楽しめるという特徴があります。ミカンの皮で作ればミカンの香りがするのです。排気の香りまでこだわったテントサウナ、やってみたくありませんか?原料を集めたり、まだ課題はたくさんありますが、香りつきバイオフレアには夢が広がります。

実際に使ってみると、バイオフレアの利点はもっとたくさんあるということが実感できました。まず、含水率が非常に低く、石炭の代替燃料になるぐらいなので、熱量が非常に高いこと、そして、燃焼時間が薪の2倍~3倍はあり何より燃え方にブレが少ないことです。(ペレットやブリケットと混同されますが、バイオコークスの固形化技術は低温で加圧して固化しているため、揮発成分も閉じ込めているおり、元の原料のもっているエネルギーを100%維持しています。)もっと具体的に説明すると、薪を投入してから炎を上げて燃焼し始めて熾火になるまでの時間がほぼ一定なため、薪がきれる時間が容易に想定できるということです。これは、火加減を最も気にするテントサウナにおいてはストレスがかなり軽減されます。熾火になってからも長く燃焼を続けるため、少し追加するのを忘れてしまっても新しいバイオフレアを追加すればすぐに高火力で燃焼を始めます。また、少し休んでまたやりたいな、というときも、1本燃やしておけば、いちいち火を消したり、また火付けをする必要がありません。
テントサウナで薪に悩ませることがなくなったので、現在はすべてバイオフレアを使っています。

madsaunistが提案するバイオフレアの使い方、おすすめのユーザーについて言及します。

① 複数台のテントサウナを同時に使用したテントサウナイベント

ストーブの火力管理がより簡便になります。火力管理をイベント側が行うのが一般的だと思いますが、これは少し怠るだけでサウナとして最も大切なストーブの温度が低下して利用者のマイナスイメージに直結します。終了時間に合わせてバイオフレアを投入すればまだ薪が燃えていて撤収できない!なんてこともなくなるでしょう。余ったバイオフレアも省スペースで保管可能かつ、長期保管が可能です。イベントにおけるストレスから解放されるのは非常に価値のあることだと思います。

② 都心部に在住のテントサウナー

都心部から車でテントサウナをしに行くテントサウナーは薪に悩まされることが多いのではないでしょうか。薪ラックをDIYした筆者でさえも、ベランダに虫のわく薪があるのは非常にストレスです。次のテントサウナのためにわざわざ薪を買いに行くのも、現地調達できるところ探すのも大変ですよね。そして、省スペースで保管可能です。なんと、INTENTの横幅が22cmで、バイオフレアの段ボールも幅が21-22cmです。きれいに重なるんです。収納で悩むことも少ないですので、ぜひ大量箱買いストックされてみてください。

③ 薪ストーブを導入しているキャンパー

ただでさえ荷物の多いキャンプ。焚き火用の薪はキャンプ場に売っていることが多いですが割高ですよね。余った薪を置いてくるキャンパーも多いのではないでしょうか。バイオフレアは手斧で輪切りにすることで、燃焼時間を調節できます。キャンプシーンでの使用であれば、数本持っていけば十分です。薪ストーブの中の空きスペースに収納して運べばほとんど嵩張りません。