サウナ浴後の多幸感

ととのい中に感じる多幸感はどこからくるのでしょうか。

多幸感をもたらすホルモンとしてβエンドルフィンが注目されています。

このβエンドルフィンは脳内で働く神経伝達物質の一種で鎮痛効果や気分の高揚・幸福感などが得られるという作用があります。エンドルフィンは、子牛や豚の脳から発見されたもので「体内で分泌されるモルヒネ」を意味しています。モルヒネの数倍の鎮痛効果があり、気分が高揚したり幸福感が得られるということから脳内麻薬とも呼ばれています。  エンドルフィンの詳しい分泌機序は不明なところが多いですが、苦しい状態が一定時間以上続くと、脳内でそのストレスを軽減するためにβ-エンドルフィンが分泌されると言われており、マラソンランナーが体験する「ランナーズ・ハイ」と呼ばれる現象がよく知られています。

サウナもマラソンと似た苦しい状態が続くと考えられ、βエンドルフィンが分泌されていることが分かっています。(Ježová, Daniela, et al. “Rise in plasma β-endorphin and ACTH in response to hyperthermia in sauna.” Hormone and metabolic research 17.12 (1985): 693-694.)

サウナ入浴を繰り返すことでより多幸感を感じるという体験をした方も多いのではないでしょうか。ランナーズハイならぬ、”サウナーズハイ”ですね。

サウナ中は発汗により容易に脱水状態に陥ります。セット間に必ず水分補給を行いましょう。